「麻菊クン‥?麻菊クン、どうしたのよ!」 屋上の床のコンクリートの上に倒れた。 コンクリートの冷たさが肌に伝わって来る。 頭が痛い 鳴り止まない音(ノイズ) 遠退く意識 「‥‥遥っ!」 心配そうな顔で俺に駆け寄って来る。白銀の長い髪が風で揺れる。 その姿に、一人の少女の姿が重なって見えた。 あれは、誰‥? そこで、俺の意識は途絶えた。