少女は呆れたような表情をして、溜息をついた。

「君、そんなに死にたいの?
死んで何が変わる?
何が得られる?
何が残る?」

海色の瞳は、何の感情も映していなかった

「死は何も変えない。
残るモノは‥
哀しみと無だけだよ。」

その瞳が恐くて‥

「それでも死にたいと思うなら‥
此処から飛び降りて死になよ。」

俺は動けなくて‥‥
拳を握り締めた。

「結局死ねないじゃない。
君には死ぬ勇気なんて無い‥
君はただの‥臆病者」