キョウフノカクレンボ

放送が消えてもサイカの震えは
とまらなかった。

「皆…ごめんな…俺のせいで…」

ホクトが言った。

「そんなっ…親父のせいじゃないから…」


「ねぇっ?でも5日間見つからなければ
いいんでしょっ?頑張ろうよっ!?」

サイカは必死に叫んだ。しかしサイカの
言葉に誰も反応はしなかった。

‘そんなことできるわけない’

それがみんなの本心なのだ。

サイカもそれを察知し、何も言わなかった。