キョウフノカクレンボ

「親父…カイト放って置いて良いのか?」

「…最後には皆死ぬんだ。しょうがないんだよ」

そう、かつてこの祭りに参加して生きて帰って
きた者は誰一人としていないかった。皆、殺さ
れてしまうのだ。


カイトが出てから数十分後。

あの放送が鳴った。

『只今ノゲーム参加者、残リ3名。
ドウイウ意味カオ解リデショウ?
カイトサンガ村ヲ出マシタ。ヨッ
テ<ゲーム棄権>ト見ナシ、彼ニハ
死ヲ選ンデイタダキマシタ。デハ
最後ニ彼ノ声ダケヲオ聞カセマシ
ョウ。フフフフフフフ………』


『っぁぁぁぁー!!や、やめてくれ!
お願いだから…やっ、やだ!やめてく
れぇぇぇぇ゙ぇ゙ぇ゙』

……グチャ。

「ひっ……」

レミが小さく漏らした。

サイカも顔を青くしている。

『…皆サンモ村ヲ出るヨウナ真似
ナンカヲシタラ、カイトサント同
ジ運命ヲ辿ッテイタダクトコニナ
リマス。』