キョウフノカクレンボ

その頃-----

ある町に小さい会社があった。
そこの会社は人手不足に陥っていた。

「しょうがない。人を呼びに行くか。」

社長のホクトの故郷であるあの村に行こうと考えた。

「コウヤ、カイト、レミ、サイカついてきてくれ。」

ホクトの子供4人を連れ、車で1時間の村へを向かった。


村に入り、異変に気づいたのは末っ子のサイカだった。

「ねぇパパ…?ここおかしいよ…」

サイカに続きカイトが叫んだ。

「親父!村の門が閉まってる!!」

全員が後ろを振り向くとあの鋼鉄の
門が降りようとしていた。

その時ホクトの脳内にあの伝説の一節が蘇った。

『100年に1度4月4日にその祭りは開かれる。
その時には村の門が閉まり誰も外には出られない』

5人は急いで走ったが間に合わなかった。
門は完全に閉まってしまったのだ。

「コウヤ!今日は何月何日だ!?」

今まで見たことのない鬼のような
形相の父に驚いた。

「…4月4日だけど…」

「まさか…あの祭りが…?」

考え込む父を目の前にレミが言った。

「あの祭りって何?それにこの門…一体何なの??」

「悪い、話は後にしてくれ。…そうだ!裏の池だ!」

俺について来い。

そう言い、池へと走った。

しかし、そこには…