あれ、ここどこだろ。 街ん中いたはずなのに… 俺はいつの間にか白いモヤの中にいた。 そして、自分がまたこの場所へ来てしまったことに気づいた。 できれば、見たくない。 とりあえず手当たり次第に進んで見る。 「あ、ここ俺の通ってた中学校だ。」 その言葉と同時にやっぱり、という思いがきた。 『和馬…?なにやってるの。その人誰?』 懐かしい声が聞こえた。 でも、もう思い出したくなかった。 「いい加減うっとおしいよね。春香……」