◆悪魔様のお気に入り◆

 やっと下駄箱について安心した二人。

 下駄箱から靴を取り出しながらしゃべる。

「あぶなかった……」

「だね、あの大魔王って誰なの?」

「とりあえず学校出たら説明するよ」

「なんで?」

「あいつから逃げ切らないとうちら殺されるから」
 
 冗談っぽく笑うけど夏帆の顔はかなり本気だ。


「だったら夏帆ちゃんは確実に死んじゃうね?」

 その声を聞いた瞬間私たちから笑みが消えた。