入院一ヶ月目にして、オレの心は折れてしまいそうだった。



誰も、オレの身代わりになんてなれないと知っていながらも、



見舞いにくる人達を見てはオレの身代わりになってくれと、そう自分勝手に思ってしまう…。



正に、現実逃避。



治療を始めたばかりなのに、苦痛に絶えられなくなっている。



こんな治療したところで、助かる可能性は運任せに過ぎない。



オレと同じ血液難病を抱え、生きたいと願っている人達に、



顔向けできないことを考えてしまうオレは、正に天使から堕天したルシフェルに違いない…。