Othello―オセロゲーム―Game

「な…何か御用かい?お嬢さん…?」
顔が引きつる…

「まさか…『若松聖』さん?あの名探偵の!!」

栗毛の短髪で、愛らしい顔がずいっと近づいてきた。

おぃおぃ…そんなに近づくな…

若松の顔が青ざめる…
「そ…そぅだケド…」
「やっぱり!!アタシ・大ファンなんです!こんなとこでお会いできるなんて」
若松はがっしりと手を捕まれた。
全身から嫌な汗が吹き出てきた。
とっさに若松は、少女の手を振り払ってしまった。
「あ…」
顔をあげると、キョトンとした少女の顔が目に入った。

またやってしまった…