「お前らはどうすんの?」

クボタは不良グループの三人に言う。

三人は困った顔をする。

そりゃそうだろう。

こんな危険な人生を台無しにするようなことに迷わないはずがない。

ましてや、格好で不良をやっているような三人だ。

いつもクボタが三人を引き連れている。

そこまで不良としてのこだわりがあるとも思えない。

俺も仲がいいが、とても弱い人間ばかりだ。

不良なんてそんなもんだ。

黙り込む三人を見て、クボタは言った。

「自由でいいぞ。危険だからな。ただ俺は男としてこれをやんなきゃ、一生後悔しそうな気がするんだ。お前らは無理することはないぞ」

クボタは、まるで何かを悟った者のように、そう話した。

その瞬間、三人のうちの一人は泣いた。