「協力するよ」

俺は斉藤にそう言った。

斉藤は無表情から笑顔になり大きくタバコの煙をはいた。

「ありがとう」

斉藤は頭を下げてそう言う。

俺も頭を下げた。

「何言ってんだよ。俺は斉藤が転校してこなかったらマジやばかったよ」

そう言った。

見つめ合って笑った。

何か熱い友情を感じた。

斉藤はタバコを消す。

「二人だけじゃダメだしまだ人数はたくさん集めなきゃならない。とりあえずクボタたちも誘ってみるつもりだよ」

斉藤はそう言った。

リスクもある。

ヤンキーのクボタたちも話を聞いてびっくりするだろう。

「まあまた詳しく話そう」

「ああ」

俺もタバコをひねり消し、斉藤とクラスに戻った。

自然に笑顔になってしまっていた。