「ハハハハハ。分かんねえの?」

斉藤がヘラヘラ笑いながら言う。

担任がひどく動揺しながら言う。

「なんだ!!」

「お前がやったことはな。暴力なんだよ。今、教師の暴力にはうるせえんだぜ。PTAや教育委員会、最悪警察に訴えれば、お前はクビになるぜ。事実、今までそういうのでクビになった教師はたくさんいるんだ。おい!!」

斉藤がすごむ。

すごい迫力だ。

本当に同じ年齢の男なのだろうか。

担任は困った顔をして黙りこんでしまった。

それを見て斉藤はさらに笑う。

[ハハハハハハ」

笑いが止まらないという感じだ。

担任はたまらないといった感じで頬をヒクヒク痙攣させながら喋った。

「笑うんじゃない!」

斉藤は一気に笑うのをやめた。

そして担任を睨みつける。