特に何もなく時間が過ぎて行った。

俺は反抗することもなく、反抗する必要もなく学校生活をした。

このまま俺は終わるのだろうか。

たった一日の平穏でそう思ってしまう。

だがそれも束の間だった。

トイレにクボタたちと行く。

廊下で担任とすれ違った。

何もなくすれ違う。

いつものことだ。

「おい!挨拶はないのか」

今日は違った。

担任は俺に嫌がらせをしているのだろうか。

「こ、こんにちは」

クボタたちは、くやしそうに仕方なく言った。

「坊主は!」

俺が言わないのが気にくわないらしい。

内心、怒りが爆発しそうになる。

それを抑えるしかなかった。

湯気が出るほどの怒り。

担任とにらみ合う。