「課題全然やってないじゃないか」

明らかに声色が変った。

俺は身体が萎縮した。

ヤバイ。

坊主にしてもやはり駄目か。

「おい!何とか言え!」

担任は怒鳴りつけてくる。

俺は心の中でぶん殴りたい衝動に駆られつつ、耐えた。

「すいません」

それしか言えなかった。

それ以外に言う言葉がない。

「ちっ、まあ坊主にしたし許してやるか」

担任は勝ち誇った顔で、俺の頭を撫で回す。

俺の怒りはピークに達しそうだった。

しかし耐えなければいけない。

必死で耐えた。

担任は俺から離れホームルームを始めた。