担任が近づいてくる。

無言だ。

そして目の前で立ち止まる。

沈黙。

そして口を開く。

「どうして坊主にしたんだ」

嫌なことを相変わらず聞く男だ。

黙っているわけにはいかない。

反抗していると思われたら困る。

停学でこりた。

「反省したからです」

俺はそう答えた。

「そうか」

担任はニヤニヤして、俺の課題と反省文を見る。

反省文をパラパラと見る。

「よく書けてるじゃないか」

そんなことをぬかしやがった。

どうせ読まねえなら書かせるなと思った。

心の中では激怒していた。

次に課題を見る。

これはさすがにやっていないのに気がついたようだ。

担任の顔色が変る。