家に帰ると母は悲しい顔をしていた。

そして俺の顔を見て泣き崩れた。

あまりにも悲しそうな泣き方。

俺は母の姿を見て、どんな理由があろうと、もうバカなことはしないと心に誓った。

「お母さんは何も言わないけど、悲しんでるのは分かって・・」

母は泣きながらそう言った。

ああ、なんて俺は哀れな罪深い人間。

どうしようもない、愚かな人間だ。

俺は最低な人間。

最低な人間は処分も受ける。

そんな必然の成り行きの気がしてならなかった。

いつ俺の処分の詳しいことは分かるのだろうか。

俺は大丈夫だろうか。

進学に、進路に影響は、やはりあるのだろうか。

俺は不良。

なぜこうなった。

後悔すらしてしまう。

俺の人生、真っ暗闇だ。