俺は我慢の日々を重ねていた。

学校で担任にどんなにバカにされようが罵られようが耐えた。

心の中では叫んでいた。

だが、実際に叫べばまた反抗したとみなされる。

母の為にそれはできなかった。

だが譲れない一線もある。

ファッションだ。

金髪と太いズボンだけは譲れない。

それを変えてしまえば、みんなから笑われるだろう。

教師に負けた・・・、そう思われてしまう。

それだけは嫌だった。

絶対に黒髪と標準制服にはならない。

そう決心していた。

だがその決意もあやうくなる。

「おいお前、そのふざけた髪と服装、明日までに直してこなかったらどうなるか楽しみだな。おい!!分かったか!!」

「・・・・」

担任にそう言われ俺は迷う。

俺は負けるのか。