「ちくりやがってこの野郎!」

「マジむかつくんだよ!」

「直接言えよ、この野郎!」

いじめはますますエスカレートした。

教師の注意は逆効果となった。

俺はどうすればいいのだろうか。

俺は再び教師に相談するしかなかった。

すると教師は嘘のような返事をしてきた。

「先生ができることはやったから。後は君の問題だよ。いじめられる人間にもいじめの原因はあるんだ」

俺はハラワタが煮えくりかえった。

教師は何もしてはくれない。

教師は、教育者、指導者などではない。

ただの仕事。

俺にはそうとしか思えなかった。

俺を誰も助けてはくれない。

俺の未来に明るい道など何もない。

俺は悲しくて、悲しくて、何と言ったら分からない、恥ずかしくて情けなくて、惨めな気持ちになった。

いじめはそれからも毎日続いた。

俺は泣きながら、泣きながら、我慢するしかなかった。

それももう限界だった。