目が覚めた。

時計を見る。

昼をすぎていた。

俺は泣きながら寝てしまったようだ。

寝起きのせいだろうか、よけい何かせつない気分になった。

からっぽ・・・。

そんな気分だった。

鏡を見る。

泣きすぎて赤く腫れ上がった目。

涙は止まっていた。

腹がどうしようもなく減った。

泣くと腹が減る。

昔からの俺の習性だ。

部屋から出て、食料を取りに行く。

母親がいた。

俺を心配した悲しい目で見つめている。

俺は黙ってしまった。