校庭に行く。

ものすごい人の数。

いっせいにフラッシュがたかれる。

警官、マスコミ、生徒、親、ヤジウマたちで溢れている。

俺たちはいっせいに機動隊にねじ伏せられた。

抵抗するつもりもなかった。

俺たちは小さかった。

どうしようもなく。

無力だった。

手錠をかけられる。

その瞬間、自分のやったことの重みを思い知らされる。

ああ、俺たちは犯罪者だ。

パトカーに仲間たちが一人ずつ押し込められていく。

残酷な光景だった。

俺たちの要求は叶わなかった。

夢は夢。

しょせん無理な話だったのだ。

腐った世の中の仕組みに押しつぶされた。

生きるということは汚れていくことなのか。

たとえ正義でも、反抗すれば、社会からはずれ、塀の中。

ああ、もう何も考えたくない。