俺らは教室を出た。

そう、計画は終わりだ。

俺たちは負けた。

階段を下りる。

斉藤が校長を抱える。

今だにクボタが死んだのが信じられない。

最後のクボタの顔が、脳裏に焼きついて離れない。

いい奴だった。

ひょっとしたら、俺をいじめてた罪滅ぼしだったのかもしれない。

そう思えてくる。

涙が止まらない。

ほっぺのあたりが涙が乾いてバリバリになり痛い。

そして俺らは外に出た。

やけにまぶしく感じた。