すぐさま下を見る。

クボタが地面に張り付いている。

クビがありえない角度で曲がっているように見えた。

クボタの周りだけ空間が空いている。

「救急車だ!」

「ひええええええ」

校庭の人間たちは騒然となる。

クボタが何をしようとしたのか。

死をもって訴えようとしたのか。

それとも絶望して死のうと思ったのか分からない。

ただただ悲しい。

友を助けられなかった。

「もうやめよう・・・」

斉藤がそう言った。