担任の教師はそんな不良になった俺を徹底的に注意する。

「お前、学生のくせになんだ!その格好は!」

そんな聞き飽きた言葉で毎日、耳が割れんばかりの怒声で説教してくる。

なぜ金髪じゃいけないのか・・・。

なぜピアスがいけないのか・・・。

なぜ太いズボンはいけないのか・・・。

学校の枠組みに、生徒を無理矢理はめようとしているだけじゃないか。

俺の怒りは日に日に増していく。

どんなに担任に怒鳴られ、殴られ、バカにされても、存在を否定されても、俺は耐えるしかなかった。

逆らうのが怖かった。

クボタたち、不良グループ全員も我慢をしていた。

学校を停学になるのが怖かったからだ。

まだ中学生。

将来の進路もある。

進学できなかったら・・・。

就職できなかったら・・・。

不良でも将来は考えている。

だから何もできないのは必然だった。

教師と生徒、絶望的な差があった。