「ちくしょ~!!」

斉藤が拡声器を壁にぶん投げた。

ピイイイイイイ。

ものすごい音がなったがすぐにおさまる。

少し欠けたようだ。

「どうするの・・・?」

ギャルがか細い震えた声で言う。

「くそう!」

斉藤が床に拳をたたきつける。

誰もが絶望していた。

そして誰もが分かっていた。

もうどうしようもないのだと。

「元気でな!」

なぜかクボタがボソッと言った。