「うるせえ!!」

俺は拡声器を持ち叫んだ。

校長をひっぱたく。

何も分かっちゃいない。

こいつらは何も分かっちゃいない。

「いいか!俺は担任のせいで自殺未遂した!謝って当然だろ!」

俺はこれ以上大きい声は出ないぐらい叫んだ。

担任はいるのだろうか。

警官は服で分かるが、ヤジウマが多すぎて他は分からない。

俺の心の叫びが通じたのか。

警官は考え込んだ顔をした。

が、しかし、

「君の気持ちは分かる。辛かったろう。しかしこんなことして何になる。校長先生に罪はない。解放しなさい!」

すぐに警官はそう言った。

ああ、俺たちの要求はことごとく否定される。

絶望しかない・・・。