「校長がいる。うかつには突入しないはずだ」

斉藤がみんなに言う。

そう考えればそうだ。

みんな、少し落ち着きを取り戻す。

「おい!君たちは完全に包囲されている!機動隊まで出動させたんだ!もう十分だろ!君たちはよくやったよ!だからもう降りてきなさい!」

警官が叫ぶ。

要求を受け入れない姿勢か。

こんなに言ってもダメか。

やはりテレビもいる中で、教師が全員謝り、校則を変えることを決定するなどは無理があるのか。

教育界全体を揺るがすことだ。

だからここまで拒むのだろう。

「要求に答えろ!!」

斉藤が叫ぶ。

「要求はのめない!降りてきなさい!」

警官が叫び返す。