何と校庭に青いバスのような車が何台も入ってくる。

そう、機動隊のバスだ。

中から、ヘルメットの機動隊。

そして、テレビドラマでしか見たことがないような盾を持った機動隊がウジャウジャ出てくる。

身体には黒いプロテクターのようなものを装備。

たくさんいるとアリの大群のようだ。

「まじかよ」

斉藤がつぶやいた。

やばい。

だが現実だ。

機動隊を俺たちは出動させてしまったのだ。

たった二十人の中学生がだ。

「あんなのに突入されたらひとたまりもねえな」

クボタが言う。

その通りだ。