俺の怒りはピークに達した。

我を忘れる。

あまりに腹立たしい。

俺は手に爆竹を持って、火をつけた。

「バカ、やめろ!!」

斉藤がとめる。

だがもう遅い。

我慢できない。

ここまで俺らを否定されて黙っていられるか。

俺は警官めがけて爆竹をぶん投げた。

警官は慌てて、逃げる。

爆竹はわずかに外れる。

運のいい奴だ。

しかし冷静に考えると危ないことをした。

母の泣いている顔が浮かぶ。

この校庭にいるのだろうか。

すまない、やるしかないんだ俺は。