俺は警官を睨みつける。

警官はまるで虫けらでも見るような顔で俺を見ている。

遠くからでも何となく分かる。

四階という高さからでも警官が俺たちを見下しているのは分かった。

急に校庭にたくさんの車がくる。

警察の車ではなく、一般車だ。

中から出てきたのはカメラやマイクを持った人間たち。

多くの撮影機材。

間違いない。

マスコミだ。

俺たちはテレビに出るのか。

よくニュースなどで、立て篭もり事件を現在進行形で生放送しているが、俺たちもそうか。

世間を賑わす大事件。

夢ではなく起こしている。

俺らはもう一線を超えてしまったようだ。