「バカなこと言ってないで降りてきなさい!」

警官が言う。

あまりにムカツク男だ。

こんな人間がいるから世の中悪くなる。

俺たちを一方的に悪人と決め付けて。

とんでもない警官だ。

「何がバカなことだ!俺らの要求を真剣に考えろ!校長をどうにでもできるんだぞ!」

斉藤が一歩も譲らず叫ぶ。

警官が何やら無線のようなものでブツブツ話している。

俺らの話を真剣に聞いているのだろうか。

本当に腹立たしい。

学校の教師が、生徒のことも考えない、誇りのない職業教師ならば、この警官は、正義なんて関係ない職業警察だ。

腹が立つ。

「大丈夫かな」

ギャルがさすがに不安になったのか弱音を吐く。

「大丈夫なわけないだろ」

クボタがそう言って笑った。