外を見る。

パトカーが何台もきた。

学校が見栄をかなぐり捨てて呼んだのだろう。

校長の命を心配してのことか。

パトカーから警官が降りる。

車についているマイクのようなもので話す。

「君たち!何がしたいんだ!ただちに校長先生を解放し、降りてきなさい」

そう警官が叫んだ。

バカなのだろうか。

俺らの要求の横断幕が見えないはずがない。

斉藤が拡声器を持つ。

「警察官!!俺たちの要求が見えないのか?」

警官に問いかける。

警官は、顔をしかめる。

まるで、担任のようなふてぶてしい顔だ。