「アハハハハハ」

クボタも笑う。

みんなが笑う。

おかしくて笑いが止まらない。

まるでマンガの世界のようなことをしている。

「お前も笑えよ」

斉藤が校長のハゲ頭をはたく。

「ギャハハハハ」

みんなさらに笑ってしまった。

校長は俺たちと視線を合わさない。

衰弱しきったというか、プライドを否定され絶望しているのだろう。

その時、

「なんだこれ」

「お~い見ろ」

外から声が聞こえる。

外を見ると、俺らの要求の横断幕を見る、教師や親たち、生徒たちの人だかりができていた。