俺は何かから解放された気がした。

呪縛から。

俺を縛り付けている何かから。

いじめのトラウマだろうか。

いや、担任に見放され自殺未遂したことからだろうか。

それも違う。

今までの負け犬人生からだろうか。

俺は逃げない。

もう逃げない。

今日、俺は負け犬じゃなくなる。

「うおおおおおおおお!!」

俺は叫んだ。

パチパチパチパチ。

なぜか拍手が巻き起こる。

生徒たち、親たちからだ。

嬉しかった。

だがまだ終わらない。

もう、この計画をやり遂げるしかないのだ。