俺はマイクをぶん投げた。

惜しくも担任には当たらなかった。

ピイイイイイイイイ!

ものすごい音がする。

担任の顔は恐怖に脅えていた。

俺は演壇から飛び降りる。

猛ダッシュで担任に近づく。

担任はあまりに突然で動けないようだ。

斉藤に殴られたダメージもあるのだろう。

俺は全力でぶん殴った。

今までの怒りを、今までの憎しみを、今までの悲しみを、拳に乗せた。

担任は吹っ飛ぶ。

拳が痛い。

担任は気絶でもしたのだろうか。

ピクリともしない。

死んでいないか不安だ。