演説を続ける。

「俺は担任に、教師に見捨てられたんです。親には相談できず、誰にも頼れませんでした。担任なら何とかしてくれると信じていたのに、見放されたんです。そして自殺未遂しました」

親たち、生徒たちのざわめきはとてつもないものになる。

嘘ではない事実なのだ。

「やめてくれ~!デタラメ言うな~!」

担任が叫ぶ。

デタラメではない。

反省すらできない、謝ることさえできない、腐った大人だ。

怒りが湧いてくる。

「俺は金髪、標準制服じゃないというだけで停学にされた。処分というものが怖くて、進学が危ぶまれるのが怖くて、担任に反抗できなかった。頭も丸坊主にし、言いたいことも言えない、負け犬になった。従うだけの学校生活だった。しかし、もうそんなのは嫌だ!俺はもう逃げない!俺はもう媚びない!俺は闘うぞ!!」

叫んだ。

無意識の叫びだった。

魂の叫びだった。

「ふざけんな~!」

担任が叫ぶ。

どうしようもない、分からない奴だ。