斉藤は演説を続ける。

「俺たちはこんな学校に嫌気がさした。生徒を学校のマシーンにするような教育に。学校をぶっ壊す!教育界をぶっ壊す!」

斉藤の演説が力を増す。

政治家や、アメリカの大統領も真っ青の演説だ。

「おい!きてくれ!」

斉藤がギャルを呼ぶ。

ギャルが今度はマイクを持つ。

「私は担任にさんざんセクハラされました」

ギャルの話にさらに体育館全体がざわつく。

だが紛れもない事実だ。

俺ら少人数は、この大人数の生徒、親たちを納得させなければない。

俺らと教師、どっちが悪かを必死に訴えなければないのだ。

「担任にはルーズソックスをはいているというだけで、みんなの前で強引に靴下を脱がされました。私はひっくり返ってしまい、パンツが丸見えになってしまいました。恥ずかしくてしょうがなかったです。それ以外にもいきなりスカートが短いと言われ、お尻を触られたり、茶髪だと言われ抱きつかれたり、明らかなセクハラでした」

ギャルは涙ぐみながら言った。

この女も教師に頭きてたんだな。

ギャルの話が終わると、生徒たち、親たちのざわめきはものすごいものだった。

ギャルの思いが伝わっただろうか。