斉藤は止めようとする担任をさらにぶん殴る。

「やめろと言ってるだろ」

「うるせえ!この職業教師!!」

壮絶な光景だった。

親たちは悲鳴をあげている。

他の教師たちが、暴れる俺らを止めようとする。

だが必死に体育館にいる参加メンバー、十数名で応戦する。

他の生徒が手を出さないのは分かっていた。

それぐらい、俺らは恐れられているからだ。

正義の行動だと信じ、燃えに燃えている俺らと、仕事で仕方なく働いている教師たちとの戦力は目に見えて違った。

明らかに勢いが違う。

逃げ惑う教師たち。

まるで無法地帯。

禁断の扉を俺らは開けたのだ。