ガラララララ。

俺は教室のドアを開いた。

それは自分のドアを開いたのかもしれない。

驚くみんなの顔。

一瞬、教室がシーンとなる。

が、すぐにクボタが駆け寄ってきた。

「おおおお~。よくきたな~~~!!」

不良グループ全員が駆け寄ってくる。

みんな笑顔で迎えてくれた。

嬉しかった。

もういじめられることはないだろう。

絶望して自殺しようとしたのが嘘のようだ。

俺は落ちるところまで落ちた。

そして死のうと思った。

自殺。

それはいじめっ子に対する最高の抗議手段だったのかもしれない。

だが分かりあうことができた。

みんないじめたことを反省している。

俺は心から思った。

死ななくて良かったと。