朝だ。

目覚ましでもなく、母に起こされるわけでもなく、珍しく自分で起きた。

自然に目が覚めた。

顔を洗う。

鏡に映る自分の顔を見る。

いつもより格好よく見えた。

しかしよく見るとホッペタにニキビができている。

そこまで小説やマンガのようにはカッコよくいかない。

「あら早いね」

母はもう起きていた。

「ご飯食べる」

「ああ」

早めに飯を食べたい気分だった。

イスに座りながら、料理ができるのを待つ。

頭の中は朝食のことではなく、計画のことでいっぱいだった。