何の涙だろうか。

よく分からない。

別にどうでもよかった。

ただ、明日計画をして、母に迷惑をかけるのは分かっていた。

デリケートな母のことだ。

きっと死ぬほど悲しむだろう。

苦しむだろう。

泣くだろう。

そんな母を思い浮かべるだけで、胸が締め付けられる。

だが俺はやらなくてはならない。

学校をぶっ壊したい。

俺は正義なんだ。

こんな偽善だらけの、腐った教育界をぶっ壊してやる。

ごめん・・・。

俺は涙を流しながら寝た。

今までの人生、全てが許せるような、おかしな気分だった。

憎しみも怨みもない。

あるのは悲しみだけ。

明日、やるしかない。

気づけば、眠りに入っていた。