教室で俺は一人泣いてしまっていた。

周りから見たら、頭がおかしい人間だ。

顔から火が出るほど、穴があったら入りたいほど恥ずかしいが、涙が出てきてしまう。

しょうがない。

そんな俺に斉藤が声をかけてきた。

「大丈夫か」

肩をたたいてくれる。

優しい斉藤の存在が、より俺を泣かせる。

顔はクシャクシャだ。

逆効果だよバカ。

「帰り飯食い行かないか?」

斉藤が言った。

「ああ」

俺は答えた。

そうだ。

明日計画なんだ。

うまい飯を食い行きたい。

「みんなも誘っておいてよ。俺からも言うけど」

斉藤がそう言った。

最後の晩餐てやつか・・。