時はたち、卒業式まであとわずかになる。

俺の情熱は冷めていなかった。

この火は消えやしない。

退屈な毎日、人生の中での生きがいですらあった。

俺以外のみんなはどうか。

それはみんなの顔を見れば分かった。

計画のことを話さなくても分かる。

目が違う。

表情が違う。

人間、夢があるとここまで顔が変わるのだろうか。

そう強く感じた。

みんなおそらく、強烈な不安はあると思う。

どうなってしまうのかという不安はあると思う。

だが、それを超える何かが、この計画にはある。

みんなの顔はキラキラして、まるで天使のようだ。