みんなに疑問はなかった。

「計画は予定通りだ!」

クボタが叫んだ。

最初に斉藤に計画をやめようと言ったクボタだけあって、何か変な感じがした。

思わず笑ってしまった。

しかし俺もそうだ。

斉藤以外は。

「よし、みんな卒業式にやってやるぞ」

斉藤が言った。

「おう!」

俺は叫んだ。

そうだ。

なぜ俺は学校にいるんだ。

殺したいほど憎い教師がいて、制服を着せて、毎朝早起きして登校し、授業といって長時間席に座らせる。

くだらない。

俺は今まで、まるで洗脳された悪徳宗教の信者だ。

こんな意味の分からない世界はぶっ壊すしかない。

学校をぶっ壊し、教育界をぶっ壊す。

再び、みんなの気持ちが一つになった。