「学校はやっぱ勉強する場だから必要だろ」

クボタが言う。

正論だ。

たしかにそうだ。

学校がなければ勉強ができない。

知識もない。

計算、漢字、英語、言葉遣い、マナー、友人関係、などなど全て学校で習う。

「いや学校なきゃ、勉強できないだろ。必要なんじゃん」

俺はそう反論した。

みんなもうなずく。

「違うよ」

斉藤は即座にその言葉を発した。

この男は何を考えている。

みんなの想像もしない考え、アイデアを、斉藤という男は持っている。

何を斉藤は言うのか。