「まず、お前ら今まで担任にバカにされてたのが、くやしくないの?」

斉藤が冷静に落ち着いて言う。

俺はズキンと胸にきた。

みんな何も言えない。

たしかにそうだ。

今は嫌がらせはない。

だが、俺がいじめられている時、担任は何をした。

俺を見捨てた。

そして自殺未遂までした。

謝罪の一言もない。

そして俺が不良になるや、徹底的な嫌がらせ。

停学にされ、坊主にされた。

みんなの前でバカにされた。

屈辱だった。

思い出しただけで怒りがこみ上げる。

「どうなんだよ」

斉藤は無反応なみんなに向かってもう一度言った。