斉藤の顔色が変わる。

嘘だろ・・・。

そう言わんばかりの顔だ。

想像はしていたが、こんな表情を見るのは辛い。

「ほんとに?」

斉藤はまだ信じられないのだろう。

どうやら斉藤だけは情熱の炎を燃やし続けていたみたいだ。

「ああ、全員、計画をやめようかと思っている」

クボタが言う。

残酷なほど飾りのない言葉だった。

だがクボタはそうするのが一番いいと思ったんだろう。

クボタは優しい男だ。

気を使う男だ。

俺が一番分かってる。

斉藤は拳を握った。

「何でだよ!!みんな!!」

斉藤は叫んだ。