バカバカしくなってくる自分がいた。

クボタもきっとそうだろう。

だが一つ問題がある。

みんなにはやめようといえば済むだろう。

それで計画は消えうせる。

元通りの平穏な暮らしだ。

だが、斉藤はどういう考えでいるのだろう。

もともとが斉藤が言いだしっぺのリーダー。

この計画への想いは計り知れない。

今でも、何ら変わりないかもしれない。

卒業式の日を待ちわびているかもしれない。

学校を破壊したくてしょうがないのかもしれない。

そんな斉藤に、今のみんなの状態を、心境を話したらどうなってしまうだろう。

恐ろしい。

だが言わないわけにはいかない。

俺とクボタは、斉藤に話すことを決めた。

しょうがないことだ。