クボタ二人でファミレスに行く。

話し合うためだ。

店に入り注文する。

「みんなやる気ないな」

クボタが手を拭きながら言った。

その通り。

一番分かりやすい的確な言葉だった。

「そうだなあ。俺らもだし」

俺は気が抜けたように言う。

偽りない気持ちだ。

ため息しか出ない。

あれほど夢見ていたのに、あれほど希望に溢れていたのに。

みんな冷めている。

いやそれが良かったのかもしれない。

冷静に考えれば、学校をぶっ壊すなんて考えている人間は気狂いだ。

俺はどうかしていたのかもしれない。

みんなもだ。