クボタが黙ると意見を言う人間がいない。

俺も正直、どの日がいいなどなかった。

静かな空間。

その空間を斉藤が破る。

やはりこの男しかいない。

「俺は、卒業式の日にやりたい」

斉藤の驚きの発言だった。

卒業式まで、まだ半年もある。

それまで待つというのか。

「そんな遅くやるのか?」

「時間たちすぎだろう」

「気合が冷めちまうまうよ」

みんなが反対的な意見を言う。

なぜ卒業式に・・・。

なぜ。