いつも通り、会議。

二十人の集団だ。

おもにまだ暗くならない夕方に公園で話す。

計画を見つめ直すことの繰り返し。

失敗は許されない。

「武器も必要だな」

斉藤が言う。

武器・・・。

そこまでやるのか。

「武器なんて持ってるだけで犯罪だろう。ナイフとかは銃刀法で捕まるぜ。あと、大したもんじゃなくても凶器所持で捕まる。俺詳しいんだ」

クボタが言い返す。

「いや、それは分かってる」

斉藤は冷静に表情を崩さず話す。

この男、本当に頭がいい。

何でも知っている。

機械のような男だ。

「法にひっかからない凶器が必要だ。この計画を成功させようと思うなら」

斉藤はみんなを見てそう言った。